九冊目読了 sotih

09sotihです。

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重力ピエロ (新潮文庫)

重力ピエロ (新潮文庫)

・ページ数 485

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・読了した本の感想を簡潔に

伊坂幸太郎の直樹作候補。

仙台の夜を襲う連続放火。あたかも放火を予言するかのように現れる謎のグラフィティアート。遺伝子配列と暗号の不気味な一致。
悲しい過去を背負い、それぞれに秘密を抱えた兄弟は、その謎の解明に乗り出した――


非常に後味のすっきりとした小説。伏線は綺麗に回収される、謎解きでは読者を驚かす、遺伝子と家族の絆との蟠りにも主人公に納得のいく解決が齎される。裏表紙の"溢れくる未知の感動"という煽り文句もあながち間違いではない、この小説において感動は読者に襲いかかるものではなく、彼らの心の底から湧出してその淵から溢れ零れるものであったのだ。


よくわからない文章を勢いに任せて書いてしまいましたが、一読に値する小説でしょう。
これも積んであったんだけどなぁ……一度も開かずに本棚行きです。


次の本は麻耶雄嵩「鴉」
本格推理小説なのでガチで犯人を当てに行きます。結果に乞うご期待!