六冊目終了 sotih

09sotihです。

・時刻 12:45

このBLがやばい!2010年腐女子版 (Next BOOKS)

このBLがやばい!2010年腐女子版 (Next BOOKS)

・ページ数 144

・累積ポイント(累積ページ数-消費ポイント) 930+144=1074

・読了した本の感想を簡潔に

×「このBLがやばい!」 → ○「BLがやばい!」
(腐女子の方々ごめんなさい……)
一応僕もpixivでAPHやHTFの二次創作漫画をしょっちゅう読んでいる身なのである程度は理解できるかなぁと思っていたのですが、甘かったです。

巻頭にまとまっているランキング形式の書評群は一般の書評誌と変わらない。いささか♡率とテンションが高いなと思ったくらい。

それがp.90からいきなり化ける。

「特集:この帯がやばい!」

「特集:男子にも読ませたいBLコミックス」

「ついに始まった! 日本腐男子化計画!!」


……僕は大人しく百合の世界に耽溺していたいです。

帯の特集は一つ一つに腹を抱えて大爆笑してしまいました。人間の妄想想像力ってスゴイネ。
作者インタビューからは、同性愛を作品の中で取り扱うにあたり避けては通れないそれらの社会的・通俗的立ち位置に、作者がどれだけ自覚的であり、またそれらに対する意見を如何に作品に仮託するか苦心していることが著されています。

思うに、GLを受容する女子に比べてBLを受容する男子が少ない原因には、BL作品の持つ過剰な(あるいは、男性にとって過剰に思える)性的描写があることは否めないでしょう。書評誌で別の機会にしっかりと掘り下げてみたいと思います。



ジャンルに焦点を当てた特集本は、BLに限ったものではありません。

SFが読みたい!〈2010年度版〉発表!ベストSF2009 国内篇・海外篇

SFが読みたい!〈2010年度版〉発表!ベストSF2009 国内篇・海外篇

このミステリーがすごい! 2010年版

このミステリーがすごい! 2010年版

百合作品ファイル (百合姫BOOKS)

百合作品ファイル (百合姫BOOKS)

個人的には「この百合がすごい!」とか年刊で出してくれると嬉しい所です。09γフォトン氏は「この欝ゲーがすごい!」を所望だそうです。きっと一迅社さんあたりがやってくれるはず……。

次の本は坂口安吾の「白痴」です。純文学ktkr