九冊目終了 γフォトン

09γフォトンです。

・時刻 10:34

・読了した本 

ぼくの・稲荷山戦記 (講談社文庫)

ぼくの・稲荷山戦記 (講談社文庫)

・ページ数 334

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・読了した本の感想を簡潔に

やはり天才か・・・。主人公はお稲荷さまが見える、そういう血筋…なん、だと!

さておき。主人公のところにある日同居人が訪れる。実はそれは狐だった!山が工事で破壊されようとしているのを食い止めにきたのだ。主人公と狐は建築会社に申し出るも、工事は止まらない。狐は自分の命と引き換えに工事推進派を幻術にかけて、美しい昔の風景を見せる。

工事実施日。主人公は建築会社の反対派のひとりと食い止めようとするが、なむさん。やはり工事は実行されてしまった。

しかし不幸だけではなかった。狐は、部下の身ごもっていた雌狐から産まれて復活し、工事も山にあった古墳と原風景に配慮されていた。なにより、自然は百年経てば元通りになる。悲観することはなかったのだ。

という話。作者が伝えたかったことは、今を一生懸命に生き、未来の可能性を信じることではないだろうか。今となっては、工事推進派=悪、環境保護派=善という図式が固定化されているが、相互に理解をし、歩み寄ることが大事なのだと改めて認識した。神道の本を読んでいたから、場所の重要性、秘密性を確認しながら読むことが出来た。

次は19 はじめての構造主義。 またもや新書。

BGM:How the West Was Won Disc 1(Led Zeppelin)のまま