十八冊目読了 sotih
09sotihです。
・時刻 09:44
- 作者: 森見登美彦
- 出版社/メーカー: ポプラ社
- 発売日: 2009/03/05
- メディア: 単行本
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・ページ数 332
・累計ポイント 5+332-50(トイレ)=277
・読了した本の感想を簡潔に
流石森見氏、外さない。
教授の一声で京都から能登の鬼軍曹のもとへと研究所送りにされた青年が、おっぱいを愛する親友へ、研究室に君臨する女帝へ、家庭教師先の少年へ、先輩の作家・森見登美彦へ、本質を突き過ぎる妹へ、そして恋する女性へと送りつづけた、半年にわたる書簡集。
序盤は軽妙なテンポと抱腹必至のユーモアでとばしまくる青年が、中盤でその心情を吐露してメランコリーに陥りつつも、終盤でしっかりと回復し、人間的に"ちょっぴりと"成長した文面で恋文を書き綴ります。
森見氏は「一見よくわからないけれど、実は成長している人間」達を愛をもって描き続ける作家だと認識しています。全ての作品に共通するほのかな作者からの愛情が、私が彼の作品を敬愛する所以の一つなのかもしれません。
次の本は隈研吾・清野由美『新・都市論TOKYO』
ついに新書が来た! あと六時間半!