十四冊目読了 sotih

09sotihです。結局日中ずっとかかってしまいました。

時刻 17:30

・ページ数 806



・累積ポイント(累積ページ数-消費ポイント) 141+806-290(チキンフィレオ)-105(梅おにぎり)-20(チューペット)-50(トイレ)=466

・読了した本の感想を簡潔に

すっかりのめり込んでしまいました。

連作短編「顎十郎捕物帳」「平賀源内捕物帳」の二シリーズは、謎が非常に鮮やかに後味良く解決され、一編一編が小気味良く展開されています。また、主役の顎十郎や平賀源内の破天荒な性格と、彼らに振り回される助手の立ち位置の十手持ちたちとの落語のような軽妙なやり取りが笑いを誘い、たまらなく魅力的です。

一方、完結短編の「湖畔」「ハムレット」では、捕物帳にあった軽快な雰囲気が完全に立ち消え、前者は殺人者が自らの息子へと真実を残す告白として、後者は謎多き老人の正体を語る青年の独白として、鬱々と物語られます。

超短編の「昆虫図」「水草」「骨仏」は、ホラーショートショートのようです。謎の解決をあえて目指すことなく、後味の悪さが恐怖感を引きたてています。

個人的には「湖畔」「ハムレット」が気に入りました。久生十蘭の他の作品にもいつか手を出したいところです。


次の本は森奈津子『耽美なわしら』
「黒百合お姉様VS白薔薇兄貴」だそうです。森奈津子さんの小説は「からくりアンモラル」と「百合姫たちの放課後」に続いて三冊目。楽しみです。